2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2.アンドレア・デル・サルト

「昔し、伊太利の大家アンドレア・デル・サルトが言ったことがある。画をかくなら何でも自然そのものを写せ。天に星辰あり。地に露花あり。飛ぶに禽あり。走るに獣あり。地に金魚あり。古木の寒鴉あり。自然はこれ一幅の大活画なりと。どうだ君も画らしい画…

【3】名簿 東京大学理学部動物学教室 平成7年3月刊行

ここで、若干の寄り道をしてみたい。それは、飯島魁のところで触れた東京大学動物学教室名簿である。この名簿は、動物学教室で数年おきに作成されてきたものであるが、私の知る限りでは、手許にある平成7年に作成されたものが最後のものとなっている。名簿に…

【2】 著者の飯島 魁という人

飯島魁という人のことは、本当はよく知らない。不勉強な私は、飯島の論文を直接読む経験も無かったし、ここで飯島のことを書くにあたって、その事績をきちんと調べることもしていない。ただ、その名前は私が駆け出しの動物学研究者になったころから知ってい…